新入社員の最後の研修となりました!
5月に自分たちの手で植えた稲を刈り取ります。
楽しげな稲刈りレポートをどうぞ!
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マイ「この度、JAたじまのふるさと但馬米交流田にいってきました!
ここは前に田植え体験もさせて貰ったよね~。無事に稲は育ってるかなぁ?」

Tom「ほな見に行こかー!
うおー!!この前めっちゃ強烈な台風来てたのにちゃんと育ってるやんけえ~!!
で、今日は何する予定なん?」

マイ「今日は、田んぼの生き物調査と稲刈り体験!早速田んぼに入って捕まえるで~。
どっちがたくさん捕れるか勝負!!」

Tom「ええで、じゃあトムが勝ったら、タコヤキおごってもらうで!!あっ!Frogおった!
他にも、トンボ、バッタ、イナゴ、蛾、イモムシ、いっぱい捕まえたで!!貴様は?」
マイ「貴様て!せめて貴方とかがよかった…明日から今以上に厳しく日本語の勉強や、覚悟!まあそれは置いといて。
私はこおろぎと蜘蛛も捕まえたで~。でも悔しいけど量はトムの勝ちかな…。

本で調べてみたら田んぼの生き物って植物とか昆虫とか色々あわせると5668種(桐谷圭治編「田んぼの生きもの全種リスト」より)もおるらしいわ。さっきサギとかトンビも頻繁にみかけたし、田んぼってほんまに生き物がいっぱいおるんやなあ
そういやトム、“益虫”(えきちゅう)・“害虫(がいちゅう)”って知ってる?
簡単に言えば、益虫っていうのは田んぼに良い影響、害虫は悪い影響を与える虫ってことやねんけど、
イナゴとかカメムシは穂から養分を吸ったり葉をかじって、お米に色をつけたりするねんな、で、それが品質や等級を下げる要因になって、結果的に悪い影響に。
でも反対に益虫のカエルとか蜘蛛はその害虫たちを食べてくれるから、
農家さんたちにとっては大助かりってわけ
」
Tom「トムもJAのおじさんから聞いたで!
害虫を駆除するために農薬を使ったりするけど、それをやっちゃうと益虫も死んでもうて、生物の環境にはよくないらしいな。
今回俺らが刈ったんは、特別栽培米っていって、
慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、
節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下で栽培されてんねん。
さらにJAたじまさんでは、コウノトリのエサとなる生き物が育つ環境づくりに取り組んでるんやって!
秋には田んぼに住む生き物のために、堆肥や米ヌカなどを散布したり、冬も田んぼに水を張って生命を育んで無農薬・減農薬での米づくりをやってて、種子の消毒にも農薬を使用しないなどの『農薬に頼らない強い米づくり』にも取り組んでいるらしいで。」
コウノトリ育むお米を買いたいって思った方は、ぜひ益屋をのぞいてみてください!

マイ「あ~コウノトリのお米聞いたことある!あの上野動物園のシャンシャンも食べたってやつやんな。ま、私はパンダといえばやっぱアドベンチャーワールドやけどなあ。なんつって(関西魂!)
ん!なんかいい匂いする~あ!あれはもしや…

お釜で炊いたご飯!しかも新米!おこげも良い感じで美味しそう~!虫捕まえるのにはしゃぎすぎてお腹ぺこぺこやったねん、早速いただきますー!やっぱり外で食べるご飯は最高!
それも、私たちが今回研修でお世話になってる“ふるさと但馬米”やからか更に美味しく感じるわ~

田んぼはお米をつくるだけじゃなくて、たくさんの生き物を育てる役割りもあって、
それを管理したり維持したりするのが農家さんで、
その農家さんを支えてるのがご飯を食べる私たち消費者っていう、
環境と農業と食は全部繋がってるってことを改めて感じることができたわ。」
Tom「俺ら日本人にとって、お米は当たり前にあるものやと思ってたけど、いろいろ奥が深いねんなぁ。
満腹になったし、これから稲刈りまんでぇーー!!!

俺、初めてコンバイン乗るわー!頭文字Dみたいに、ドリフトしながら稲刈りしたろー!!
ぶいーーーーんごおーーーーーーーがらがらがらうぃーーーーーん
あ、ドリフトできんかったわ。けど、稲刈りって機械でやるから、田植えをしっかりきれいに列を揃えてしとかんと刈り取りにくいねんな!ほんまここ田植えしたやつ誰やねん(笑)
そういえば、コンバインってただ稲刈るだけやと思ってへん?
実は脱穀と選別もできんねん
脱穀っていうんは、お米の部分『籾(モミ)=外皮(籾殻)の付いたままの状態』を、稲の茎の部分(藁)から外すことやねん!
ほんで、コンバインの本体内では、単に脱穀するだけではなくて、選別もしてんねん。選別は風力で籾を吹き飛ばして軽いもの(実の入っていないもの)を吹き飛ばすんやで!
みてーー!!モヒカン!!

マイ「あートムもこの前までモヒカンやったからお揃いやね~ってなんでやねん!
にしても今年は猛暑できちんと育つか心配やったけど、ほんまに立派で綺麗な稲やなあ。
これまで田植え~稲刈りまで研修として体験させてもらったけど、普段私たちが食べてるご飯がこんな風につくられてるって知れてすごい勉強になった!
このこと忘れずにこれから私たちは生産者の方たちのことをもっと知って、寄り添って一緒に農業を考えていかなあかんし、その想いをお客様に伝えたり、逆にお客様の声を生産者の方たちへ伝えたりしながら、日本のお米や農作物をもっとたくさんの人に届けていかなあかんね。トム!これからも一緒に頑張って行こね!」
Tom「Of course!! これからもしっかり学んで、農業のことについて考えていきたいな!!」
マイ・Tom「全農兵庫、JAたじま、ふるさと但馬米振興会のみなさん!!ほんまおおきに!!!」

※登場人物はフィクションです。写真は実際の写真です。会話内容は脚色しています。
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新入社員の皆さん、お疲れ様でした!